ホーム / 事業案内 / 廃タイヤ / 廃タイヤの予備知識

廃タイヤ

廃タイヤの予備知識

ここでは、廃タイヤについてのリサイクルの流れから発生・利用統計データー、処理工場における作業工程、リサイクル製品・利用例をご紹介しますが、その前に知っておきたいことを予備知識として少し説明しましょう。
「廃タイヤ」とは、乗用車・バス・トラックなどに使用され、磨耗し、廃棄されるものを廃タイヤと呼びます。
廃タイヤは、一般消費者、トラック・バス・タクシー等の事業者、自治体等から主としてタイヤ販売店に回収され、廃タイヤ処理事業者を経由してさまざまなリサイクルがおこなわれます。

廃タイヤ処理事業者は大きく分けて、収集運搬事業者と中間処理事業者・最終処理事業者に類別されます。
収集運搬事業者はその名称の通り、廃タイヤを排出する事業者や自治体等から収集しセメント工場等のリサイクル先に搬入をおこないますが、更生用台タイヤ・中古タイヤの販売等のリサイクルもおこなっています。
中間処理事業者は、搬入された廃タイヤを大きさや形状・程度などで仕分けしホイールの分離をおこなった後、切断・破砕等の処理加工をし、さまざまなリサイクル先へ納入します。
又、この廃タイヤを原材料として利用したリサイクル製品の製造もおこなっています。
最終処理事業者は焼却後の灰の処理など最終的な処理をおこなっています。

廃タイヤの処理をおこなう事業者は全て各自治体等の許可証を得た上で、事業をおこなっています。
この許可証を得ていない事業者に廃タイヤの処理を依頼することは、法律により禁じられており、仮にこれらの廃タイヤが不法投棄された場合等は排出者としての責任を問われることになります。
私たちの組合員は全て許可証を得ており、適正な処理を実施していますので、安心してお任せ下さい。

処理事業者に廃タイヤの処理を依頼するときには、マニフェスト管理票が発行されます。
このマニフェスト管理票は排出された廃タイヤが適正に最終処分されるまでついて回っていく伝票です。
排出者はこの伝票により適正に処理されたことを確認出来る仕組になっています。

廃タイヤリサイクルは、次の3つの方法があります。
マテリアルリサイクル
廃タイヤを加工して出来た製品を原材料として利用します。
タイヤをチップ化・粉末化し、これを原材料として成型しゴムシートや歩道舗装材・緩衝材・建材さらには畜産用マット等の製品が作られ、公園・道路・スポーツ施設・畜産施設で利用されています。
皆さんが良く利用される新幹線では、レールの路床材にも利用されています。
マテリアルリサイクル
廃タイヤを主として熱源として利用します。
タイヤは石油から作られた合成ゴム他が材料の中で大きな割合を占めています。
このために、燃焼時の温度が高く安定しているために、セメント工場・製鐵工場・製紙工場その他の大規模工場等のキルン・高炉・ボイラーで、主として燃焼材・補助燃料として利用されています。
マテリアルリサイクル
タイヤとしてそのまま再使用します。
廃棄されたタイヤでも、程度が良いものはそのままでも十分再使用することができます。
特にトラック・バス用タイヤは更生タイヤに再加工して、新品と同じように多く使用されています。
このため、程度の良いタイヤは、更生タイヤの台タイヤとして国内はもとより海外の多くの更生タイヤメーカーに活用されています。
又、程度の良いタイヤは中古タイヤとして国内で広く利用されているだけでなく世界中の国々へも輸出されています。
(更生タイヤは、再生タイヤ・更新タイヤとも呼ばれています)
ページのトップへ戻る